鵜飼といいますのは、

人間が鵜を使って魚を獲らせる漁法です。

イメージとしてはごく日本特有に思われますが

紀元前より世界中で行われてきました。

ピラミッドの絵にも描かれてますし、ヨーロッパの貴族達も
中国の人達も、日本では貴族の人達も、武士も庶民も
皆、鵜飼をやっていました。

 

ただ他の国と日本で決定的に違うのは、『鮎』です。

スポーツや単なる魚を獲る為ではありません。
日本人は良き水、そして鮎を求めて広がった、

という面白い説があります。

なるほど、ぐるりと海に囲まれ、無数の急勾配な川は

豊かな山々と直結。そして鮎は毎年川中真っ黒になって

やって来ておりました。

基本的に鵜は魚なら種類を問わず何でも口にするのですが、

ほとんどは鮎です。


最近は比率が下がってはいますものの、鮎の夜の性質として

石影で隠れている

光を嫌う

音に敏感である

瞬間的に川上に走る

よって、かがりの火と船をたたく音により、

逃げる鮎を鵜が捕らえるのです。

鮎は雑魚と違って数も多く、川底を一斉に走る為

捕らえやすいのか、新鵜も慣れてくると次第に岩陰を

縫って泳ぐようになります。

あ、そうそう。もう一つの鮎の性質。

それは

日本人に世相を占わすこと

古えより皇室では甕(かめ)を川に沈め

の入りでいました。

すなわち
であります。